院長コラム
2017年5月26日
側弯症(そくわん症)に使われる装具(コルセット)について
側弯症に使われるコルセットには数種類あります。
胸腰仙椎装具(TLSO)(ボストン型)
小児の身体に合わせてプラスチックで作られます。
弯曲の凸部に力が加わるように固定し、側弯症の進行を抑えます。
洋服の下に着用でき、1日23時間着用するように作られています。
頚胸腰仙椎装具(ミルウォーキー型)
装具に固定された棒によって支えられた、首につける輪がついています。
1日23時間着用するように作られています。
チャールストン型装具
就寝時のみ着用するコルセットです。
横方向に弯曲がある身体に合わせて作られ、弯曲に対して反対向きに力が加わるようになっています。
スパインコア装具
柔軟性のあるコルセットでコブ角が15~50度の側弯症の場合に処方されます。
成長期が終わるまで1日20時間以上の装着が必要です。
コルセット着用の効果
今のところ研究ではコルセット着用の効果を完全に実証できなかったと調査者たちはまとめています。
コルセットを着用していても効果に個人差があります。
コルセットで側弯症の進行を抑えることはできても、側弯症を良い状態にするには整体施術が必要です。